昔、ヘッドホン祭のとあるブースで100均イヤホンコンペなるコンペティションが開催されました。
ルールは単純明快で、100均に売っている商品を組み合わせてイヤホンを作って会場に持ち寄り、来場者の試聴投票で優勝を決めるというものでした。

何十個も100均イヤホンを測定してドライバマッチングを合わせる人や、換気扇フィルタを吸音材にする人もいれば、当日に100均イヤホンを分解して即席チューニングした人もいたような…。
とにかく皆が思い思いに100均に向き合い、創意工夫を詰め込んで挑んだ面白い企画でした。

自分は何個か作成しています。
上の醤油差しは中に15mmドライバをソニーのEX1000や800STよろしく垂直配置したネタモデルです。キャップに似た赤色軸のイヤピや茶色いフェルトを吸音材にして詰め込むなど原型になるべく寄せています。音は悪いです。

手芸用のガラスドームアクセサリを死に物狂いで削り、イヤホンのユニットを搭載する穴を開けてレジンで固定した世界初の100%ガラスハウジングイヤホン。(餅調べ)
マッチングなどは何も考えていませんが、音はかなりクリアで100均のドライバとは思えない音質に仕上がりました。
が、途中でドライバにヒビが入りあえなくお釈迦に。

コンペ優勝作品。

銅線を巻いてハウジング形状を作り、はんだを流し込むことで100均材料ながら金属ハウジングを作ることに成功した作品。
見た目は地味ですが、金属ハウジングの剛性によりしっかりした音を出すことができ、ありがたいことに最多投票をいただき優勝することができました。

多くの人がコンペに向けて自分のできることを全力で出していました。
そういった作品の数々に埋もれず輝くにはどういう作品を作ったらいいか？と考える時間はとても楽しい時間でした。

またこういう変な企画で色んな人の試行錯誤を一挙に見れる場所を作りたいです。